新型スズキ『エスクード』(16日発表発売)のボディは、フロアパネルを含め一からの新設計。ドア開口部の補強や高張力鋼板の多用によって、ねじり剛性を旧型比で2倍に引き上げるなど、徹底的な強化が図られている。
正確なハンドリングや良好な乗り心地、衝突安全性の確保といった多くの性能要件を満たすため、「ビルトインラダーフレーム構造」も採用された。これは本格派のオフロード4WDが持っているラダーフレームを車体と一体化させたもの。
単なるモノコックボディとは異なり、オフロード走行時の大入力にも相当耐えるという。オンロードを重視しつつも、格好ばかりのファッションオフロード4WDにしないあたり、小型オフロード4WDのパイオニアを自負するスズキのこだわりがうかがえる。
ボディタイプは3ドアが廃止され、5ドアのみ。スリーサイズは全長4390×全幅1810×全高1695mm。旧型が5ナンバーを基本とし、オーバーフェンダーによって拡幅していたのに対し、新型は最初からワイドボディが与えられ、迫力は格段に増した。全長も旧型5ドア比で30cmも延長されており、居住性や荷室容量の拡大に大いに貢献している。