既報の通り、BYD汽車の新形セダン『F3』はトヨタ『カローラ』によく似ている。外観ではヘッドライトとグリルの造形や位置のバランスをはじめ、全体のシルエットやキャラクターラインの入れ方までそっくりだ。しかしそれだけではなかった。
リアのランプはどうやらホンダ『フィットアリア』を参考にしたらしい。さらに、ドアを開けてみて驚愕してしまった。インスツルメントパネルの造形とレイアウトまでがカローラのフルコピーなのだ。もちろん、よく見ればパネルの合わせなど「見た目品質」ではトヨタに及ばないものの、「カローラのインパネ」と言われると素直に納得できてしまうほどのデザインと品質になっている。
「R&Dセンターには2000人以上のエンジニアがおり、日本と韓国のメーカーを参考にしながらパテントに抵触しないよう自主開発した」とメーカーは説明し、パンフレットでは「完美設計・自主締造(The perfection of self design)、世界級的設計(World Class Design)」と謳っているのだが……。思わず首をひねりたくなってしまう。
F3の寸法は全長4533mm、全幅1705mm、全高1490mm、ホイールベース2600mm。エンジンは1.6リットルの直列4気筒……、らしいのだが、パンフレットには「V4, In-line, OHC」という奇妙な表記が。どういうことなのだろう?