日産自動車のカルロス・ゴーン社長は25日、東京で記者会見し、今年度からの3カ年計画「日産バリューアップ」の内容を発表した。
この中で、昨年5月に概要を示した時点では2007年度に420万台としていた世界販売計画の達成時期は08年度に変更したことを明らかにした。
時期を先延ばししたことについて、ゴーン社長は「(前中期計画の)『日産180』のように、今計画でも最終年度に新モデルの投入が集中する。評価をクリーンな形でとらえたいと思った」などと説明した。
日産の04年度の世界販売は、338万8000台。これを4年目かけて80万台余り拡大することになる。
ゴーン社長は、バリューアップの最終年度である07年度について、世界販売台数は「400万台よりずっと大きな数字になる」と述べ、計画を大きく変更したことにはならないとの認識を示した。
ただ、これまでは「07年度420万台」と公表してきただけに、株式市場関係者などからは事実上の下方修正と受け止められよう。