様々な映像効果を加えて再生する機能は『スナップエフェクター』と呼ばれる。旅先や出先で撮影したデジタルカメラの静止画をSDメモリーカードに保存してナビに一括取込み、その画像に多彩なワイプ効果などのエフェクト効果を加え、音楽と共にプロモーションビデオのように再生することができる。人物が写っている画像ではそれを自動認識して顔のアップも行うようになっているという。
デジカメが普及しているとはいっても、撮影した画像をじっくりと見る機会は少ないだけに、人気を呼ぶ機能となるかも知れない。
なお、本機ではDVDビデオ再生も可能となっており、4スピーカーで5.1ch効果が楽しめる『バーチャル5.1chワンダーシアター』を搭載。特別なセンタースピーカーやサブウーファーを車内で加えるのは大変な作業とコストがかかるわけで、これは嬉しい配慮と言える。
地上デジタル放送チューナー用端子を備え、アンテナはアナログ放送との共有化も果たしている。ただ、現段階ではそのチューナーの価格も未定だし、「おそらく12セグでの受信となる見込みだが、アナログ放送の自動切り替えまでには対応していない(前出:宇野学氏)」ということだ。
画面サイズはタッチパネル機能付の7型ワイド。カーナビとしての機能は3Dジャイロの搭載もないし、比較的オーソドックスな内容だ。『G-BOOK ALPHA』による様々なマルチメディアサービスも使え、これまでとは一味違ったマルチメディア志向のユーザーにとっては大いに気になる存在となるだろう。