排ガス規制強化に対応、オイルの品質規格を改訂

エコカー 燃費

自動車技術会は、4月11日付で、ディーゼルエンジンオイルの品質に関する規格を改訂し、トラック・バス用エンジンオイル「DH-2」、乗用車クラス用エンジンオイル「DL-1」の2種類を追加したと発表した。

これに伴って日本自動車工業会や石油連盟などで構成するJASOエンジン油規格普及促進協議会は、同規格の運用マニュアルを改訂した。

自動車業界では、ディーゼル微粒子捕集フィルター(DPF)や触媒などを使った後処理システムの開発を進めて市場導入してきた。

こうした中で、自工会と石油連盟は2003年4月に、DPFを装着した新短期以降の規制に適合した新型ディーゼル車を対象に、ディーゼルエンジン本体の潤滑だけでなくDPFへの適合性も考慮したエンジンオイル品質ガイドラインとして、トラック・バス用DH-2ガイドライン、乗用車クラス用DL-1ガイドラインを設定した。

従来のディーゼルエンジンオイル品質規格で要求されているエンジン清浄性、摩耗防止性などのエンジン本体への要求性能に加え、DPFの詰まりの原因となる燃焼残渣物(灰分)と、触媒性能を損なう懸念のある成分の低減などを求めている。

今回、運用マニュアルの改訂を受けて協議会では、規格を適正に運用するためのマニュアルを改訂した。

運用マニュアルは、消費者がディーゼルエンジンオイルを購入する際の最適な選択基準となるオイル缶などへの表示を適正に行うことを目的に、オイル販売元がオイル缶などにJASOのオイル種を表示するために必要な手続きを定めた。

エンジンオイルの販売元は協議会への届け出で、DH-2、DL-1について従来と同様、自己認証制度を利用できるようになる。

協議会は今年8月1日から受け付けを開始し、エンジンオイル販売元は今年10月1日から、オイル缶などにDH-2、DL-1の種類表示をすることができる。

《レスポンス編集部》

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