フォード・モーターは、2000年から積極的な節水対策を行った結果、グローバル生産拠点での水使用量が約19%削減したと発表した。
この削減量は、50億ガロン=約1900万立方メートル以上に相当する。2000年から2004年に全世界で自動車生産に使用した水の量は、生産標準値で13%減少したと、している。
同社は、持続可能な(環境に優しい)自動車生産を行い、長年にわたり節水対策を推進してきた。
最近では水資源問題が地球的規模で深刻化しつつある。同社は、帯水層における貯水量が様々な要因で減少していることや、同社が水の移送や廃水処理に使用している公共インフラの多くが老朽化して最大許容量に達し、過去2年間で水道料金が急騰したことなどを受けて節水対策を行ってきた。
同社はカンザスシティの工場で、漏水検知プログラムや冷却塔で使用水量を監視し、管理するための水の総使用量管理プログラムを採用するなど、全世界で生産拠点独自の節水プログラムを実施している。
同工場の生産台数は過去4年間で30%増加しているが、水の使用量は4億9000万ガロンから3億6400万ガロンに減少し、工場の生産コスト削減額は総額で12万ドルにまで達した。