イタリア首相も、フィアットの再生案を考えているようだ。ただし、これはちょっと……、というお話。
15日夜に放映されたイタリア公営放送の公開生テレビ番組でのこと。ゲスト出演したベルルスコーニ伊首相に、司会者がフィアットの経営問題について質問したときのことだ。
首相は「フィアットは、世界中でも最も強力な1ブランドを所有している」として、フェラーリの名前をもっと活用するようフィアット首脳陣に提案したいと答えた。
そのうえで自分なりのフィアット車改名案として、『フェラリーナ』(小さなフェラーリ)、『フェラレッレ』、『ロッサ』(赤)といった、アイディアを披露した。
さらに、左派政党嫌いで知られる首相からは、「赤という色は歴史上、一部の人間のためにロクな使われ方をしなかった。しかし、良い色(フェラーリ)のひとつでもある」というジョークも飛び出した。
実はベルルスコーニ首相、これが初めてではない。2002年にフィアット危機が深刻化したときも、「もし私なら、(フィアット車も)フェラーリ・ブランドにする。『スティーロ-フェラーリ』『フェラーリ・ウーマン』もしくは『フェラーリ・ヤング』とかね」と、珍案を出している。首相とクルマ談義をしたら面白い?
しかし実際の政府は、フィアット再建に介入する姿勢は一切示してしない。