25日、東京都内・東京全日空ホテルにおいて、トヨタの2005年モータースポーツ活動発表会が開催された。その席上、服部哲夫・専務が「表彰台を獲得したい」と、05年の巻き返しを宣言した。「順調に1−2年目を戦ってきたF1ですが、3年目の昨季はあらためて、F1の厳しさを知る結果となってしまった。その厳しさを承知のうえで、今季はトップチームと争い、入賞を重ねて、初めての表彰台を獲得したい」と服部専務。F1のチーム代表である冨田務・TMG会長は「昨年は初戦のオーストラリアGPを終えたあと、ケルンのファクトリーで激しい議論をしました。風洞実験を一時ストップし、イチからの見直しをはじめたんです」と、陣営が自信充分で迎えたはずの開幕戦での大敗が、内部的にも大きなショックだった旨を説明。そして、「それが昨季後半のマシン『TF104B』で成果となり、今季の『TF105』への自信となった。人と組織も見直して、改革をしてきました。風洞の使い方も良くなりましたし、データの信頼性を上げることもできました。TF105は“力作”だと思っています」と、新シーズンへの決意と充実度を強調した。今季のトヨタF1はドライバーラインナップも一新。2人のF1優勝経験者をそろえた。すでに昨季終盤からトヨタで実戦を走っているヤルノ・トゥルーリは、ビデオレターで「チームのポテンシャルを感じている。いいコンディションでシーズンに入れそうだ。まずはコンスタントにポイントを獲得していきたい」とコメント。そして発表会場に姿を現したラルフ・シューマッハは、「トヨタのプロジェクトに参加できて嬉しい。僕はトヨタの将来性を信じている。一緒にチームをつくっていきたい」と意気込みを語った。開幕戦は3月6日決勝のオーストラリアGP。チーム全体が大きな衝撃を受けたあの時から1年、同じメルボルンで逆襲の狼煙をあげることができるか。トヨタF1の4年目の行方を占う意味で、重要な開幕戦となる。
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