ゼロスポーツの『スーパーエレクシード』は、世界最高速度を目指す電気自動車だ。ブースに展示されていたのは原寸大のモックアップで、本格的な開発はこれからスタート。数年後のテスト走行を目指す。
世界最高速度の電気自動車…といえば、慶應義塾大学のチームが開発した『エリーカ』を思い浮かべるが、スーパーエレクシードの目指すところはエリーカの上なのか。
これについてゼロスポーツの小野木俊郎・車両グループマネージャーは「最終的にはもちろんそこを目指します」と話す。「慶応の清水教授(エリーカの開発者)とも、いろいろとお話をしております」とするあたり、完全なライバルということでもなさそうだ。
スーパーエレクシードの開発発表はオートサロン(14−16日、幕張メッセ)に合わせて行われたが、クルマの発表というより、開発に向けたスポンサーや協力企業の募集がメインとなっている。このあたりのアプローチもエリーカと変わらない。
むしろ電気自動車を開発するためには、開発に協力してくれる電機メーカーや、趣旨に賛同して出費してくれる企業を集めることが重要になっているという感もある。
「どこかいい会社ありませんかね?」、「思いきりスピードの出せるサーキット知りませんか?」と逆に質問をされたが、エリーカを完全にライバル視できないのは、そういった裏方の事情が大きなウェイトだからか。