フミア・デザインによるマイクロカー『ジョジョッド』をイタリア、ボローニャモーターショー(4日-12日)に参考出品したCAT社は、もともと自動車用および建機用電気ケーブルのメーカーである。
同社はすでに5年ほど前、フランス製既存マイクロカーの生産設備を丸ごと買い受け、『ネズマ』(Nejma=アラビア語で星の意味)の名前で生産を開始している。
今回のフミア・デザインのマイクロカー、ジョジョッドもアラビア語に因んだもの。CAT社のマネージングディレクターであるフェルディナンド・アレッサンドリア氏は、「チュニジアにケーブル工場を所有していることから、アラブ文化に特別な思い入れがあるのです」とその理由を説明する。
目下ジョジョッドの生産開始は2005年5-6月を目指している。予定価格は1万ユーロ(約140万円)。「市場に出ている他社のマイクロカーよりお買い得」と胸を張る。他社製よりも極端に安くはないが、デザインコンシャスなモデルが、この値段と考えれば充分納得がいく。
現在イタリアとスペインの販売総代理店を募集中とのことだ。
ところで、フミア・デザインとのご縁は?、との質問にアレッサンドリア氏は、「トリノ郊外コッレーニョにある当社の本社がある建物の中に、偶然にもフミア・デザインのオフィスもあった幸運です」と、嬉しそうに明かしてくれた。