【新聞ウォッチ】来春闘「賃下げはない」と奥田経団連会長が見通し
気になるニュース・気になる内幕…今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。
2004年12月7日付
●「春闘で賃下げ、ないと思う」奥田経団連会長(読売・2面)
●ミサワへの支援「慎重に考える」トヨタ会長(朝日・11面)
●11月新車販売台数、カローラ首位、2カ月連続(朝日・11面)
●三井物産社長、都議会に謝罪、排ガス装置不正(朝日・38面)
●保安基準見直し認可、青色灯パト始動、自主防犯、広がるか(朝日・39面)
●速度違反 姉の免許証 「整形して顔変わった」署名偽った容疑者書類送検(朝日・39面)
●三菱車、8カ月ぶりに30位内に、11月販売「コルトプラス」貢献/輸入車首位VW(毎日・10面)
●自動車用鋼材不足、日産、調達に無理否めず、影響他メーカーにも(毎日・11面)
●排ガスデータねつ造問題、都の検査甘く、DPF自社試験でパスも(毎日・30面)
●三菱自再建、新たな増資検討、きょう3社と大詰め協議(産経・2面)
●韓国ボスコ、日産への鋼材供給、要請量の半分程度韓国ボスコ(産経・8面)
●三菱自、日産と高級車でも交渉 OEM供給(東京・8面)
ひとくちコメント
奥田碩・日本経団連会長(トヨタ自動車会長)は定例会見で、来春闘の見通しについて触れ、「個人的な考えだが、賃下げは出てこないと思う」と述べ、ベースダウンを強く打ち出しきたこれまでの春闘とは経営環境が異なるとの認識を示した。きょうの日経など各紙が取り上げている。
また、奥田会長は、春闘を「賃金だけでなく、どうしたら会社がよくなるか、などを労使一体で討論する場にすべきだ」と、理想論を語った。
お膝元のトヨタグループでも労働時間の制約からサービス残業といった深刻な問題を抱えており、そのしわ寄せを受ける管理職を含めた職場環境の改善が急務となっている。