2日、日産から発表された新型ミニバンの『ラフェスタ』には、先に8月末に単体で発表された「MR20DE」型と呼ばれる、新開発の2.0リットル直4DOHCエンジンが搭載される。
このエンジンは最高出力137ps(101kW)/5200rpm、最大トルク20.4kgm(200Nm)/4400rpmとスペック的には標準的な数値。だが、扱いやすさを追求し、2000回転程度で最大トルクの約90%を発揮する、低回転を重視したセッティングとなっている。
組み合わされるミッションは、ティーダで好評のエクストロニックCVTを採用している。
このエンジンについてラフェスタの開発責任者、日産自動車商品企画本部セグメント・チーフ・プロダクト・スペシャリスト横山泰造氏は「ラフェスタは車両重量が約1400kgありますし、ミニバンなので4人から5人乗車で乗られることも多いと思います。そういった状況でもキビキビした走りができるように、低速トルクを厚くしています」
「特に40−60km/hといった中間加速では、ハーフスロットルでライバル車よりも鋭い加速を実現しています。また、開発当初からCVTとの組み合わせを想定しておりますので、CVTとのマッチングも上手くいきました」とコメント。
他にも従来の「QR20DE」エンジンと比較して、重量で8%軽くなり、実用燃費では37%も向上しているという。
今まではエンジンが先にあり、そこにCVTが組み合わされるケースが多かったが、この新エンジンとエクストロニックCVTは、相互に組み合わせることを想定して開発が進められたために、燃費や実用トルクを大幅に向上することができたようだ。
なお、このエンジンはストロークを短くして排気量を1.8リットルとし、来年初頭に発表される『ティーダ』に採用されることになっている。