24日、東京臨海新都心のディファ有明で、スバルのモータースポーツ活動のシーズン報告会「STI 2004-2005 SUBARU MOTORSPORT PRESS CONFERENCE」が開催され、SWRT=スバルワールドラリーチームの主要スタッフが今季を振り返るとともに、来る2005年シーズンへの展望と意欲を披露した。
WRCの主戦ドライバーであるペター・ソルベルグ(03年WRCチャンピオン)もこのイベントに登場。派手なマシンパフォーマンスとお祭り好きな性格から命名されたとも言われる“ハリウッド”のあだ名にたがわぬショーマンシップで、会を盛り上げてくれた。
今季は5勝を挙げながらも、タイトル連覇がかなわなかったソルベルグだが、「ラリージャパンで勝てたことは私とスバル、STIの皆にとって、最高の出来事だった。シリーズでは2位に敗れてしまったが、この世界には浮き沈みがあるものだ。来年はフラットアウト(全開)でチャンピオンを取り戻したい」と、来季の王座奪還へ誓いをたてる。
また「インプレッサ」のグラベル(未舗装路)戦でのパフォーマンスが確立された一方、ターマック(舗装路)戦で低調だった事実について、「セバスチャン・ローブ(シトロエン。ターマックを得意とする04年王者)がライバルである以上、ターマックでの戦闘力についても放ってはおけない」ことを、スバル陣営は確認した。来季はターマックでも勝てるインプレッサへの進化が期待できそうだ。
席上、スバル関係者からはラリージャパンでのソルベルグ(WRC)と新井(グループN)のダブルウインについての喜び以上に、イベントとしての同ラリーの成功を喜ぶ発言が相次いだ。これからも、スバルは日本のラリーシーンの牽引車となっていくことだろう。