経産省系の研究機関、産業技術総合研究所は10日、排ガス中の熱を利用して発電する熱電変換モジュールと、排ガス中のNOxを電気分解するセラミックスリアクター(反応装置)を開発したと発表した。
現在、主流の三元触媒は、リーンバーン(希薄燃焼)など燃費を上げれば上げるほど、排ガス中の酸素濃度が濃くなるためにNOx浄化性能が落ちるというが、NOxを直接、電気分解するリアクターならそうした問題はない。
作動に必要な電力は熱電変換モジュールから供給することで、シンプルで効率的なNOx浄化装置が実現するという。