【新聞ウォッチ】三菱自動車厳しい再建、見直し作業も“迷走”

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気になるニュース・気になる内幕…今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。

2004年11月9日付

●三菱自厳しい再建、9月中間、大幅赤字、計画抜本見直しへ、リコール隠し、リストラ響く(読売・9面)

●三菱欠陥車裁判、虚偽報告事件、「報告要求」巡り攻防(朝日・33面)

●ホンダ、中国でシビック生産(産経・9面)

●CO2削減へ物流効率化、経産・国交省新法を検討、5%抑制なら助成(日経・1面)

●サマータイムを温暖化対策に、経団連会長(日経・5面)

ひとくちコメント

三菱自動車の9月中間連結決算が発表になったが、当期損益は過去最悪の1462億円の赤字を計上した。きょうの各紙は、その決算分析と抜本的な見直しを迫られている経営再建計画について、経済面の大半を割いて大きく取り上げている。

読売のタイトルは「厳しい再建、9月中間、大幅赤字、計画抜本見直しへ、リコール隠し、リストラ響く」、朝日は、前日の紙面で「京都移転白紙」を報じたが、記者会見で多賀谷秀保社長は「基本的な方針変更はない」と発言したため、それを受けて「本社移転、形態を検討中」と少しトーンダウンさせている。

また、毎日は「深まる市場の疑念」、東京も「8割が赤字販売店」と不振のディーラーの実態を報じている。さらに、産経が「再建見直し待ったなし、リストラ前倒しも期待薄」、日経は「続く背水の陣」。再建を巡って“迷走”を続けている実態が浮き彫りになった。

《福田俊之》

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