【インプレ'04】森慶太 アウディ『A6』 ヨーロッパよりもヤンキーにシフトしたアウディ車

試乗記 国産車
【インプレ'04】森慶太 アウディ『A6』 ヨーロッパよりもヤンキーにシフトしたアウディ車
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アウディ車の特長だった上品な見た目が、少なくとも外観に関してはヤンキー(アメリカ合衆国北部諸州の人々、という意味ではないですよ)化してしまった。

で、ベンツ『Eクラス』やBMW『5シリーズ』といっしょに眺めてじつにしっくりくるクルマになった。アウディ的には「エモーション重視」らしいけど。

タクシー適性の高いカタチではないが、室内の広さは『A8』といい勝負。ただし、相応に外寸は巨大。イビツなカタチという感じはないが、車両感覚の把握はやや困難。狭い道で苦労しそう。

3.2FSI(直噴で、しかもBMWでいうところのバルブトロニック)は実用域トルクが薄い。4.2のV8は額面相応に速く、車両価格相応に洗練度高し。が、クルマ全体としてはどちらの仕様も決めてを欠く。現状では『S4』かA8(3.7なら『A6』のV8とほとんど同価格)のほうが圧倒的にオススメ。後れて導入の2.4FFに期待すべきか。

なお新型A6、日本の峠を走って場違いでないものになった操縦性は特筆点。

■5つ星評価
パッケージング:★★★☆☆
インテリア/居住性:★★★★☆
パワーソース:★★★☆☆
フットワーク:★★★★☆
オススメ度:★★★☆☆

森 慶太|モータージャーナリスト
絶対的な速さやブランドや国籍はどーでもE。それと、スポーツカーとかミニバンとかのジャンル分けや下取りの有利不利も。よしあしの判断基準は「クルマとしてマト モか、マトモでないか」のただそれいっこ。ヨロシクね。

《森慶太》

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