東京モーターショーのプレスブリーフィングにおいて、ダイハツの山田隆哉社長は「ダイハツの東京モーターショーでのキーワードは、ビジネスとエコとライフです」とコメント。そして、そのライフのパートを表現した参考出品車が、『ミラ・セルフマチック』だ。
ミラ・セルフマチックには、ミラの運転席がそのまま車いすとして使うことができるようになっている。そしてクルマからの乗り降りは、リモコン式の自動乗り込み装置において、人の手を借りなくてもドライバーひとりでできる。
車椅子の重量が35kgと重く、クルマのシートがそのまま付いているので、車いすとしてみれば使い難そうだが、外出先などで一人で動き回れるメリットは大きい。運転席には、両手だけで運転ができる自操式装置も装備されている。
このパッケージで来年の春ごろの発売を予定している。現在の仕様で、価格はおよそ200万円程度になると予想される。ベース車が80万円程度なので、自動乗り込み装置や車いす、自操式運転装置などで、120万円程度のプラスになるようだ。
価格を数字だけ見ると高いと思うが、車椅子に乗ったドライバーが、完全に一人で運転席に乗り込み、外出先でも人の手を借りず乗り降りができるクルマはまだ少ない。実際、このクルマは昨年の東京モーターショーにも出品されており、市販を待ち望む声は多かった。
東京モーターショーの会場でも、実際に車いすのシートを出し入れするデモンストレーションを見ることができる。
東京モーターショーは一般公開3日から7日まで、千葉・幕張メッセにおいて開催。