BMWは26日に、新型『3シリーズ』の概要を発表した。実車の発表は来年春のジュネーブモーターショーだというから、かなり早くの先行発表である。8月にはカタログ原稿と思われる画像が外部に流出していた。
新型車のカタログは通例、発表直前まで出来上がらないものだ。8月の時点で正式発表もないのに完成度の高い原稿が存在するのは不自然で、BMWの意図的な情報リークではないか、との観測もあった。
公式の先行発表を機にBMW関係者にあらためて尋ねたところ「リークではない」という。代理店がハッキングされたか、メールで不手際があったようだ。つまり、8月に車両の開発は終わり、カタログ作成段階にあったのは事実だったのだ。
では、なぜ正式発表は4カ月も先なのか。新型3シリーズは、旧東ドイツ地区ライプツィヒ(ライプチヒ)の新設工場で生産され、新工場が本格的に稼働するのが来年春の予定となっている。
BMWでは新工場の稼働開始が「遅れている」とは言わないが、そういう事情だ。