三菱自動車が25日に発表・発売した『コルトプラス』はヨーロッパ研究開発所で開発された。グリルの意匠が若干変わったが、当時のデザイン本部長オリビエ・ブーレイ監督下、ロルフ・エクロート社長承認のプロジェクトである。
つまり三菱自動車の提携相手であるダイムラークライスラーとの関係が現在よりも協力だった時代のプロジェクトだ。両名とも現在は三菱自動車に在籍しない。
開発当時ヨーロッパ研究開発所所長を務め、コルトプラスのデザイン監督を現場で指揮した仲西昭徳・現デザインセンター長(つまりブーレイ氏後任)によると、「同じ時期にメルセデスベンツは新型『Aクラス』をデザインしており、向こうの担当者がやってきて似せないように気をつけてましたよ」という。
コルトプラスは、カプセルふうのかたまり感のある外観。コンパクトな外寸に使い勝手の良い室内を備え、大人5人と荷物を載せ、やはりコンパクトなエンジンで町中から高速まで走る。トランスポーテーションの基礎単位という意味で、コルトプラスはベーシックなビークルだ。