地元であるにもかかわらず、パリサロン(パリモーターショー。9月23日−10月10日)で新規コンセプトカーや新型乗用車を公開しなかったルノー。淋しい展示内容だと思いきや、意外なところで過激なワールドプレミアを発見した。
モータースポーツ関連の出展者が集まる7ホールにはルノースポールのブースがあり、そこでワールドプレミアとしてひっそりと展示されていたのが『メガーヌ・トロフィー』だ。これはワールドシリーズ・バイ・ルノーで行なわれる『メガーヌ』ワンメイクレースで用いる車両。
通常ワンメイクレースといえば、市販車からの改造点を極力少なくしてコストを抑え、参加者を集めやすくするもの。しかしルノーは日本のGTマシンにも劣らないスタイリングを持ったレースカーで、迫力のあるレースシーンを売り物にしたい考えだ。
メガーヌ・トロフィーは、見た目に負けずメカニズムも過激。エンジンはミッドシップで、3.5リットルのV6エンジンは最高出力320HP、最大トルク390Nmを発生する。トランスミッションは6速のセミオートマチックを採用するなど、F1のイメージも投影されている。
ルノーはこれまでにも『サンク・ターII』や『クリオV6』という、FWDハッチバック・ベースのミッドシップモデルを実際に販売したことを考えると、このメガーヌ・トロフィーのロードゴーイングバージョンも発売されるのかも??