京都府警は19日、日産『スカイライン』を標的に盗みを繰り返していたとして、40歳の男を窃盗容疑で逮捕した。男は「自分はスカイラインが大好きで、ちょっと拝借していた」などと供述。約19台を盗んでいたことを認めているという。
京都府警・川端署によると、スカイラインばかりを盗み出していたとして、窃盗容疑で逮捕されたのは40歳の男。
男は自称「無類のスカイラインマニア」で、2002年10月ごろから今年4月までの間、京都府や滋賀県などでスカイラインをターゲットに19台を盗み出していた。その大半が「GT-R」だったとみられている。
警察の調べに対し、男は「若い頃からスカイラインが大好きで、特にGT-Rのエンジンフィールと加速感は最高だ」などと供述。トランク部分のキーシリンダーを抜き取り、シリコンを流し込んで作った合鍵でドアを開錠し、盗み出していたとみられている。
盗まれた19台はすべて所有者の元に戻っているが、これは盗んだ男が転売せず、自分で乗り回すことを目的としていたため。
男は最大20日間に渡って乗り回し、最終的には路上に施錠した状態で駐車。指紋などが付着することを防止するためか、車内がクリーニングされていることも多かったという。このため「自分は盗んでいない、ちょっと借りていただけだ」などとも話しているようだ。
京都府警では昨年7月に車種別の盗難台数を公表しているが、この際にもスカイラインGT-Rはダントツでトップだった。しかも「年式は問われていない」という結果も出ており、これは今回逮捕された男の「GT-Rはどの年式でも素晴らしい」という供述にも合致した内容となっている。