クルマのカテゴリー区分が難しくなってきた。ポルテはそんな思いを強く感じさせる一台だ。
左側ドアは開口部の広い、大きな電動スライドドア。いっぽう、右ドアは通常のスイングタイプで3ドア車である。全長こそ4mを切る3990mmだが、全高は1720mmと高く、実物は写真で見るよりも大きく感じる。
この全高の高さがポルテの特徴で、低床フロアとあいまって室内高は1390mmとかなり高く、リアシートをたたむと自転車のような大きな荷物でもラクに収納できる。
さらに助手席に座ったお母さんが目いっぱい後ろに下げると、リアシートのチャイルドシートの子供と近い目線で接することもできる、という芸当も可能だ。
取り回しのよいサイズと大きなキャビンの組み合わせは工夫次第で、さまざまなライフスタイルに応用できる。
エンジンはけっこう力もあり、全高が高い割にはロールも抑えられている。
■5つ星評価
パッケージング:★★★★☆
インテリア/居住性:★★★★☆
パワーソース:★★★★☆
フットワーク:★★★☆☆
オススメ度:★★★☆☆
日下部保雄|モータージャーナリスト
1949年東京生まれ。車に囲まれた生活環境だったせいか、ついに仕事になってしまった。走らせるのが好きでモータースポーツからジャーナリズムの世界に入り、日本や世界のレース、ラリーに参加してきた。これからも出場するつもりだ。