8年ぶりにフルモデルチェンジした『レジェンド』は、全長4930mmという堂々としたボディを持つホンダのフラッグシップサルーン。
ボディサイズやポジションを考えれば国産ビッグセダンとしてトヨタ『クラウン』や日産『フーガ』(10月14日に発表されるセドリック/グロリアの後継モデル)がライバルとなる。
しかし、レジェンドのLPL(開発責任者)をつとめた本田技術研究所上席研究員の齋藤政昭さんは、「クラウンやフーガはあまり意識していません。国産のセダンマーケットはかなり狭くなっていて、そこに入り込もうとは考えていないのです」という。
「しかし、高級輸入セダンのマーケットはわずかながら伸びていて、レジェンドはそのマーケットを狙っています。」と、レジェンドの狙いが従来の国産ビックセダンとは異なることを強調した。
すなわち、レジェンドのライバルは根強いブランドバリューを持つBMWの『5シリーズ』やメルセデスベンツの『Eクラス』、そしてアウディの『A6』ということになる。
クルマ選びにこだわりを持つ欧州セダンユーザーをうまく取り込むことができるのか? 新しいレジェンドの挑戦は、国産最強スペックの300馬力エンジンやSH-AWDを身に付けてスタートした。