【メルセデスベンツ SLK新型発表】SLRの縮小コピーではない

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ノーズ先端のデザインを見る限り、新型メルセデスベンツ『SLK』(6日日本発表・発売)は『SLRマクラーレン』によく似ている。しかしボディ全体を見れば、優美なシルエットを持つSLRマクラーレンとは、似て非なるデザインであることがわかる。

F1マシンのように突き出たノーズの先端に、エンジンのエア・インテイクを兼ねたスリー・ポインテッド・スターを配置するのはSLRと同じ。しかしこれはあくまでメルセデスベンツにおける現時点でのスポーツカーづくりの法則だ。

もし近々に他のセグメントにもスポーツカーを投入するならば、この部分に関しては同じようなデザインが採用されることだろう。もちろんジャガーのように、F1から撤退することになればこの限りではないが。

実はSLKのデザインのルーツは、2000年のデトロイトショーで公開されたコンセプトモデル、『ビジョンSLA』だ。これはマツダ『ミアータ』対抗ロードスターとも言うべき提案で、F1のイメージを色濃く投影したスタイリングだった。

このAクラス相当のサイズに盛り込まれた「えぐい」デザインを希釈したものがSLKなのだ。コンパクトクラスでアクの強すぎるデザインを先に見せることで、後に登場するエモーショナルな量産モデルのスタイリングに対する免疫をつけさせたと言っていいだろう。

先代SLKは、その端正なスタイリングゆえにアメリカでは女性ユーザーが多く、スポーティではあるがスポーツカーではないという認識だった。

メルセデスベンツがSLKでさらなる成功を手に入れるには、文字通りドル箱市場のアメリカで、ポルシェ『ボクスター』やBMW『Z4』などと対等に渡り合えるスポーツカーにしなければならないという理由があったのではないだろうか。

ボディサイズの拡大とエンジンのグレードアップによって、軽快な印象を失ってしまったメルセデスベンツのスポーティモデル。ブランドイメージ重視の日本市場で、このいささか過剰なスペックはどのように評価されることになるのだろうか。

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