23日のプレスデーを皮切りにパリモーターショーが開幕(一般公開は25日から)するが、これに先立ちポルシェは前夜祭とも言えるパーティを開催し、第二世代『ボクスター』のワールドデビューを飾った。
挨拶にたった同社CEOのベンデリン・ビーデキング博士は、「今回のモデルチェンジに無いものは、抜本的な変化。つまりポルシェの成功路線である、“レボリューションではなくエボリューション”(革命的変化ではなく進化)を踏襲した」と、80%もの部品を新しくしたという今回のモデルチェンジを説明した。
新しい「ボクスター」と「ボクスターS」は、従来モデルのフォルムを受け継ぎつつ、新しいデザインのヘッドライトを採用、ボディラインの流れも力強さを増している。また、セラミック・ディスクブレーキや、オープンカーとしては世界初の6つのエアバッグを搭載し、安全面も強化されている。
「ボクスター」は、アルミ製6気筒2.7リットルエンジンを搭載。最大出力は176kW/6400rpm(240PS)、最大トルクは270Nm(4700−6000rpm)。0-100km/h加速は6.2秒。5速MTで、ユーロ建て価格は、3万7000ユーロ(480万円)。
「ボクスターS」は、同じくアルミ製6気筒3.2リットルエンジン。最大出力は206kW/6400rpm(280PS)、最大トルクは320Nm(4700−6000rpm)。0-100km/h加速は5.5秒。6速MTで、ユーロ建て価格は、4万4100ユーロ(570万円)。
いずれも標準装備として、ポルシェ・スタビリティ・マネージメント、CDプレイヤー、エアコン、オンボード・コンピューターなどが含まれる。またオプションとして、トランスミッションに5速ティブトロニックS、アクティブ仕様のシャーシなどが用意されている。