トヨタ自動車は15日、2005年内に中国で生産開始することになったハイブリッド車の海外生産について、北米での可能性も検討していることを明らかにした。米国市場で『プリウス』が高い人気を得るなどハイブリッド市場が拡大しているのに対応する。
トヨタの現地生産は「需要地」優先が基本。本来なら中国より北米での生産が優先されるのだろうが、自動車市場へのアプローチが遅れた中国で「環境企業」としてのイメージアップを図るという戦略が背景にある。
北米でのハイブリッド車生産は、ケンタッキー工場など既存の工場のいずれかを活用する計画。当初は日本からハイブリッドシステムなどを持ち込むが、将来は専用のバッテリーなど主要コンポーネンツの現地生産も視野に入れている。