【ホンダミーティング】B・A・R・ホンダに謎の第3ドライバー?!

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ホンダ栃木研究所(本田技術研究所)のテストコースに、乾いたレーシングサウンドが響き渡った。3時間ほど前に降った雷雨の影響で、路面はまだ少し濡れている。しかし、ストレートスピードは7速290km/hに達している。

オーバルコースの下段を疾走するラッキーストライクカラーのF1。琢磨? それともバトン? いや、ヘルメットはシルバーカラー……。一体誰だ? コースを3周した後、「BAR005ホンダ」が詰めかけた我々メディア関係者の前にやって来た。

B・A・Rスタッフに見守られながら、白のレーシングスーツ姿のドライバーが降りてきた。HANSディバイス(鞭打ち防止の米国社製器具)を装着したシルバーヘルメットを脱ぐ……。な、な、なんと! ホンダの福井威夫社長だ!!

そういえば今朝、技術プレゼンテーション冒頭の挨拶で福井社長は言っていた。「午後には、私が長年憧れていたモノに乗れるのでいまから楽しみです」と。

きょうは「ホンダミーティング2004」が開催されている。2年に一度、メディア関係者を集めてホンダの最新テクノロジーを公開するスペシャルイベントだ(04年は8月24−26日)。ホンダが目指す「賢いFUN」を、社長自らが証明してみせた。

《桃田健史》

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