正直、何をを今さらと思っておりました。ボルボ『C70カブリオレ』。ボルボにゃ珍しいオープンで悪いけど日本じゃあんまり有名でない。
じゃ、新型出たの! と思いきやそんなこともなくて、基本は3年前に出たまんま。ただ、新たにハイプレッシャーターボ・エンジンを載せて、オーディオなどを充実させ、その割りに価格は抑えたというお買い得感のアップがメイン。なのにわざわざ四国の高知くんだりにて試乗会! 果たしてその真意は?
マーケティング部の岡田勝也さんの話を聞いて徐々にナゾが解けてきました。
「C70はじつはこのクラスで国内2位の成績なんですよ」
聞けば'01年から現在までの高級4シーターオープンの売り上げは1位がBMW『330Ci』で1350台。それはなんとなくわかるが、ななんと2位はC70! 台数にして664台と微々たる数だが、定価が定価だけに侮れない。輸入車業界じゃ無視できないはずだ。さらに岡田さんはいう。
「C70は第一にボルボならではの安全性はもちろん、4人がゆったりと座れる居住空間を確保しています。おそらくリアシートの広さではクラス随一でしょう。さらにスタイルにもかなり気を使ってまして、クーペでもオープンでも美しさはほとんど変わりません」。
さらに最後に付け加えたのだ。
「それでいてお値段は500万円台。ライバルに比べて100万円は安いはずです」
ん? つまり、単純に安くて質がいい……。この辺から徐々にわかってきました。(つづく)