三菱自動車工業は4日、2005年3月期の第1四半期(4−6月期)決算を発表した。前年同期は米国の自動車ローン焦げ付きが巨額の赤字を生んだため、今期の営業利益、経常利益の赤字幅は縮小した。
日本と北米で大幅に販売が落ちたものの、通期の業績予想については、5月時点のまま据え置いた。通期では営業赤字が1200億円、最終損失が2300億円としている。
会見した市川秀常務・最高財務責任者は「第1四半期の世界ベースの出荷は36万台と、再建計画で想定した33万台より上ぶれした」と述べ、地域によっては堅調な販売となっていると説明した。