矢野経済研究所は、中古車の卸売り市場のオートオークションについて調査してその結果をまとめた。調査したのは中古車販売業者、オークション事業者、業界団体、各種統計値などで、調査は今年5−6月にかけて、面談、アンケート、電話などで調査した。
この結果、オートオークションは、これまでの10年間で出品台数が320万台から620万台に2倍に増えたものの、この間の中古車登録台数は750万台から820万台と1.1倍で、オートオークションの拡大は小売販売でなく、業者間取引が拡大していることが明らかになった。
この2−3年はオートオークションの出品は600万台で高止まりで、出品は大規模会場に集中しており、オークション事業者は会場の大型化や場外応札ネットワーク拡大に動いている。
今後、700万台程度は拡大する見込みだが、中古車の主要な顧客である若年層人口の減少などで、オークション需要増加は止まる見通し。
今後、独自性の無い会場は行き詰まり、オークション事業者の競争は規模の拡大から棲み分けに変わる見通し。