気になるニュース・気になる内幕---今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。
2004年7月13日付
●乗用車リサイクル、負担7000−1万8000円、メーカー独自に決定へ(読売・1面)
●M・シューマッハ通算80勝(読売・27面)
●富士スピードウェイでのF3事故巡り和解(読売・37面)
●三菱ふそう、社長、国交省に陳謝、事故隠し幹部、懲戒解雇に(読売・38面)
●中古車販売も三菱車不振、6月(毎日・8面)
●今年のはリーダーにトヨタ・張社長、オートモーティブ・ニューズ(毎日・9面)
●ブランドの危機、追跡三菱自動車、管制塔なき経営、情報の共有なし、「人災」(産経・11面)
●西岡・三菱重工会長に聞く。部品購入、トヨタに要請、三菱自動車支援、グループで、雇用は200−300人(日経・13面)
●三菱自動車社員の受け入れ検討、奥田トヨタ会長(日経・13面)
●産業再生法の申請、三菱自動車、交渉が難航(日経・13面)
ひとくちコメント
日本経団連の定例会見で、奥田碩・トヨタ自動車会長は三菱自動車の従業員受け入れについて「トヨタが数百人程度を受け入れる方向で、お互いの人事部同士で検討をしている」と語った。
きょうの日経などが取り上げているが、また、きょうの日経は、三菱重工の西岡喬会長を直撃インタビューした記事を掲載。そのなかで「雇用に加えて部品調達でもトヨタに協力を要請した」ことを明らかにした。
しかも、「早い段階で、働きかけ、お願いした成果だ」とも語っているが、先月29日の株主総会後の記者会見で、三菱自動車の岡崎洋一郎会長は「トヨタへの要請」を否定していた。
奥田-西岡両氏のトップ会談は4月末に行われたという情報もあり、腹心の岡崎会長が“寝耳に水”ということは考えにくい。いずれにせよ、三菱自動車の再生問題は西岡会長が主導権を握っていることは間違いない。