ダイムラークライスラー日本は、独ダイムラークライスラー(DC)がドイツテレコムなどにメルセデスベンツAクラスをベースにした燃料電池車『F-Cell』を納車したと発表した。欧州初の燃料電池車用サービス拠点の業務も開始する。
今回、DCはベルリンのメルセデスベンツ販売店を通じドイツテレコムとBEWAG/Vattenfallヨーロッパ社の2社にF-Cellを納車した。同社がベルリンで燃料電池車を納入したのは初めて。
同社はベルリンの燃料電池プロジェクト「クリーン・エネルギー・パートナーシップ(CEP)」に参画している。2004年末にはCEPの水素供給ステーションがベルリンで業務を開始しF-Cellなど燃料電池車10台に水素を供給する。
また、DCは2004年末までに日本、ドイツ、米国、シンガポールで合計60台のF-Cellを、一般顧客の業務用として納入する予定。
すでに燃料電池バスは欧州10都市で30台が運行しているほか、米国では運送会社のUPSに小型バン『スプリンター』をベースにした燃料電池車を供給した。日本でも東京ガスとブリヂストンが同社の燃料電池車を使用している。