2004シーズン後半戦の幕開けとなるフランスGP。予選システム改革案が見送られ、これまで通りのフォーマットで行われた予選だったが、少し違った結果となった。
ポールを獲得したのはルノーのフェルナンド・アロンソ。2番手ミハエル・シューマッハ(フェラーリ)に続き3番手に入ったのは、このレースから「MP4-19B」バージョンを投入し巻き返しを図るマクラーレンのデイビッド・クルサード。
スタートはアロンソが抑え、それをシューマッハが追う展開が続いた。2回目のピットストップで逆転したシューマッハだったが、タイヤに厳しいコースコンディションを踏まえてチームがとった作戦はなんと4ストップ。
王者シューマッハは最終ストップまでにきっちりとマージンを稼いで、中盤から首位をキープ。今シーズン8勝目をマークした。アロンソが2位。3位は最終ラップの最終コーナーで前を行くヤルノ・トゥルーリ(ルノー)を抜き去り、ルーベンス・バリケロ(フェラーリ)が入った。
B・A・R・ホンダのジェンソン・バトンは6位入賞。チームメイトの佐藤琢磨は最初のピットストップの直後、エンジンにトラブルが出てリタイアした。マクラーレン勢は7位クルサード、8位キミ・ライコネンのダブル入賞を果たした。トヨタはクリスチアーノ・ダ・マッタが14位、オリビエ・パニスが15位で2台とも完走。
琢磨の他にストップしたのがミナルディのバウムガルトナーだけという、完走率の高いレースだった。