乗り心地や身のこなしの、つまり動的印象に関する洗練度がさらにまた上がった。前回の大規模マイチェンで「あ、これなら」の水準に達したあとも、細かいダメ出しとその修正の作業は地道にシツコく続けているようだ(非常に大事)。好感触。
ただし、ブレーキペダルの踏みごたえ(踏みはじめが少しフニャ)やシートのフィット感(腰椎支持ヌケ気味)など要改良点はある。
ほぼあらゆる意味で、ベストは『タイプR』。怒濤の速さと全然イライラしない低速ドライブとを両立。限界高く、動力特性や操縦性にクセなし。乗り心地上等。『E55AMG』よりもオススメ度高し。
■5つ星評価
パッケージング:★★★☆☆
インテリア/居住性:★★★☆☆
パワーソース:★★★★★
フットワーク:★★★★★
オススメ度:★★★★☆
森 慶太|モータージャーナリスト
絶対的な速さやブランドや国籍はどーでもE。それと、スポーツカーとかミニバンとかのジャンル分けや下取りの有利不利も。よしあしの判断基準は「クルマとしてマト モか、マトモでないか」のただそれいっこ。ヨロシクね。