気になるニュース・気になる内幕---今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。
2004年5月27日付
●三菱ふそうリコール、「わからない」連発、役員会見、クラッチ欠陥「90年から」に訂正(読売・35面)
●クラッチ欠陥16万台をリコール、三菱自動車、96年に事故増予測「放置なら70件超す」(朝日・1面)
●三菱自動車の筆頭株主、フェニックス・キャピタル、安東・代表取締役が強調。再建「主導権握る」(朝日・10面)
●マツダ、閉鎖工場を再開、宇品第2、2年8ヶ月ぶり(朝日・10面)
●最前線、激戦近し高級車市場 トヨタ「レクサス」国内導入「負けない」欧州勢強気。日産・ホンダも対抗(朝日・10面)
●三菱ふそう、前会長ら起訴へ、横浜地裁、異例の公判請求(産経・30面)
●三菱ふそうが要請、リコール報道は登録7万5000台で(産経・30面)
●続くリコールいつ終了、憤る遺族、「もっと早ければ兄死ななかった」(東京・29面)
●三菱電機、三菱自動車に25億円出資、再建を支援(日経・11面)
ひとくちコメント
「三菱、クラッチ欠陥も虚偽報告か」……。山口県内で死亡事故も起きた大型トラックのクラッチ系統欠陥問題で三菱自動車は、1990年以降60件以上のトラブルを認識していたのに、2002年に横浜市内で起きた物損事故について、国土交通省に「整備不良も関係する極めてまれな事故」と、事実と異なる報告をしていたことがわかった。
きょうの朝日、毎日、東京の3紙が三菱自動車関連の記事を1面トップで掲載。その他の各紙も1面や社会面で大きく取り上げている。
このうち、朝日はこの欠陥でのリコール(無償回収・修理)回避を決めた96年5月の対策会議に「放置すれば破損事故は04−05年には70−80件に達する」との報告があったことが関係者の話でわかったと、報じている。何の為の対策会議だったのか。きょうの東京の社会面の見出しではないが「続くリコール、いつ終わる」?