三菱自動車は、30日に開催する臨時株主総会で、優先株を発行するための定款を変更する提案を行うと発表した。優先株は配当の有無などによって7パターンの発行を想定、授権枠を50万株とし、普通株式の発行枠も現在の約4倍の約59株に引き上げる。
同社は、ダイムラークライスラーと、三菱商事、三菱重工業、東京三菱銀行グループと、再建のための資本増強や再建計画を策定中で、30日に発表する計画だ。
ダイムラーは、三菱自動車に増資する方針だが、業績悪化している三菱自動車を連結子会社にするのを避けるため、優先株で増資する。このため、30日開催の臨時株主総会で、優先株を発行できるよう定款を変更する。
優先株の発行パターン7種類を想定、発行枠を50万株とする。これに伴って、普通株式の発行枠を59億3025万5000株に引き上げる。