新型スマートプレートは、事実上、無限のアドレスを割り振ることができるIP(インターネットプロトコル)Ver.6の識別子もさりげなく搭載している。
実験を取材したプレス陣からはほとんど質問がでなかったが、これはビッグニュースだ。実験に立ち会ったデンソーのエンジニアは「スマートプレートを出入り口とし、さまざまな車載部品と情報をやりとりできるようにもできます」と、その拡張性の高さを説明する。
もともと、ナンバープレートや車検証の情報を電子化するという目的でスタートしたスマートプレートだが、IPv6対応により、さまざまな商用サービスへの応用の道が開けてきた、といえそう。
国交省が目指してきた「ITS社会でのインフラ役」という目的が、一気に現実味を帯びてきた。ただ、「現在の仕様をベースにすると06年にも技術的なメドが立つ」(自動車交通局)とは言え、具体的なアプリケーション像が描き切れていないのが悩み。
今後の課題はまず、ユーザーが納得して装着できるような公的アプリケーションの開発になりそうだ。