ホンダは16日、同社の小型ジェット機用ターボファンエンジンの事業化でGE(ゼネラル・エレクトリック)との提携を発表、念願の航空機ビジネスが動き出す。
「20年、30年先に当社の事業に貢献する」(福井威夫社長)分野だが、4輪、2輪、汎用に次ぐ第4の柱に布石を打った形だ。
両社がこのエンジンの搭載を想定しているのは、4〜8人乗りの小型ビジネスジェット機。ビジネス機ではエントリークラスとなるもので、1機当たりの価格は3億円前後という。このうち2基搭載するエンジンは、1基当たりで最高5000万円程度という。
売上高はGEと折半するとして、1機につき1基分がホンダの取り分となりそう。米国を中心に近い将来は、年200機程度の市場が想定されているが、量販型の自動車とはスケールが違う。
ホンダにとっては当面、「開発陣のモチベーションとブランド力を高める効果」(福井社長)を狙った事業となりそうだ。