GE、3Dプリンターの量産品を展示して日本攻略を狙う…ものづくりワールド2019

3Dプリンターと言えば、主に試作品づくりに利用され、なかなか量産品づくりに利用されるケースがない。そんな考えを覆そうとしているのが、GEの社内カンパニーであるGEアディティブだ。そのブースは周りのブースとはちょっと違う。(ものづくりワールド2019、2月6~8日、東京ビッグサイト)

というのは、広いブースにもかかわらず3Dプリンターが1台も置いていないのだ。展示してあるのは3Dプリンターでつくったものだけ。ホイールなどの自動車部品や航空機部品など。その理由を、日本統括責任者のトーマス・パン氏はこう話す。

「3Dプリンターを見せても、意味がない。3Dプリンターで何ができるのか、結果を見て認識や考え方を変えてもらうために、3Dプリンターで作った製品だけにした」

それらの製品は、材料に樹脂ではなく金属粉を使っている。量産品で使われている材料と同じものでなければ、3Dプリンターを導入してもらえないと考えているからだ。したがって、展示してあるものはほとんどが量産品である。しかも、出来映えは来場者も驚くもので、耐久性、品質など折り紙つきだ。

なにしろ航空機エンジンに使う燃料ノズルは米国連邦航空局(FAA)の認証を得て、年間4万個を目標に生産を行っている。しかも、その燃料ノズルは20個の部品を一体化し、5倍の耐久性と25%の軽量化を実現している。すでに旅客機に搭載され、空を飛んでいるそうだ。

「うちの3Dプリンターを使えば、今まで作れなかった画期的なものがつくれるようになる。一緒にやってみよう、と日本の企業に働きかけていこうと思っている」とパン氏は話す。同社は機械を売るだけでなく、コンサルティングサービスを通じて、具体的なメリットを示しながら量産品づくりのサポートをし、日本攻略を果たしたい考えだ。

すでに本田技術研究所の航空機エンジンR&Dセンターと3Dプリンターに関するコンサルティングサービス提供契約を締結している。GEの3Dプリンターの価格は、小さいもので数千万円、大きいものだと数億円するそうだ。

《山田清志》

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