貴女の不安を解消します---女性客を優先するタクシー

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国土交通省・関東運輸局は7日、深夜でも女性が安心して利用できるよう、女性乗務員に限定した「女性優先タクシー」の運行実証試験を今月26日から神奈川県座間市内のタクシー会社に協力を求める形でスタートすることを明らかにした。

小田急電鉄相武台前駅に専用の乗り場を設置し、女性のみの利用客を優先的に乗せる。

これは国土交通省・関東運輸局が明らかにしたもの。バスの運行が終了した深夜帯などでは、タクシーを使わざるをえないというシチュエーションも出てくるが、同局が首都圏に住む男女約5000人を対象にアンケート調査を行なったところ、特に女性から深夜のタクシー利用を不安視する声が高いことがわかった。

不安視する理由としては「乗務員が男性であり、車内が密室となることから常に緊張を強いられ、リラックスできない」が最も高く、「女性乗務員のタクシーがあれば、そちらを積極的に利用したい」という声も高かった。

これを受け、同局では神奈川県内のタクシー会社に依頼。女性乗務員が運転を担当し、女性客を優先して乗せる「女性優先タクシー」を今月26日から1カ月間、神奈川県座間市内を中心に運行することを決めた。

女性優先タクシーは午後10時から午前2時までの間、小田急電鉄相武台前駅を拠点に運行し、専用の乗り場も設けて女性客を優先して乗車させる。タクシー乗り場には案内スタッフも配置し、男性客は通常のタクシー利用を頼むなど、トラブル防止にも努める。

運行するタクシー会社にはグループ全体で約1000人のドライバーが勤務するが、女性はこのうちの約120人。女性優先タクシーにはその中から選ばれた7人が乗務するとしている。

関東運輸局では実際の利用状況や、乗務員を通じてのアンケートで利用客の反応を図り、3月末までに結果をまとめるとしている。利用が好調なら今後も継続すると考えられるが、男性の肩身は狭くなる一方の時代。

《石田真一》

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