「うぁー、デカーイ!」。会見会場の壇上中央から登場したトヨタ『FTX』を見て、ブースにつめかけたメディア関係者たちが唸った。全長5791mmx全幅2083mmx全高1961mm、ホイールベースが3805mm。
ロサンゼルスにあるトヨタのデザインスタジオ、「キャルティ」の自信作、4X4のFTXは、既存のアメリカントラックの印象を超越した大迫力。トヨタのピックアップトラック戦略の新たなる方向性を示唆した。
強靭なフロントマスク、巨大なワンピースセクションに見えるリアビュー。現行モデル『タンドラ』の後継というより、次期タンドラにはよりヘビーデューティなモデルも用意されることになるようだ。フォード『F150』に対する、『F250』、『F350』のように。
FTXの足元には、ガッシリと太い6本スポークホイールに、グッドイヤーの355/55/22を採用。記者会見の最後、TMS(トヨタモーター・セールス)のジム・プレス上級副社長は、「このFTXでも、ハイブリッド化は可能なのです」と、ボディサイドのハイブリッドV8のエンブレムを強調。この巨漢でもトヨタらしい、パワー&エコが実現可能だと主張した。
06年にテキサス州サンアントニオに新設される、ピックアップトラック専用工場で、FTXの量産が行われる可能性は高い。