ダイハツ『タント』のシートアレンジの多彩さは、軽自動車の常識を大きく超えている。リアシートは実に260mmものスライド量を持つ可動式シート。5:5分割可倒式で、左右別々に折りたたみ、リクライニング量、シートスライド量が調節できる。
リアシートの折りたたみは、一風変わった方式のダブルフォールディング。シートバックを前に倒し、さらに折りたたんだシートをリアシートのレッグスペース部に格納することで、完全に平らな荷室が出現する。ホンダフィットに似た方式だが、軽自動車では異色のシステム。この折りたたみは、ヘッドレストを外さなくても行うことができる。
リアシートを完全にたたんだ状態では、ラゲッジスペースはミドルクラスワゴンのリアシート格納状態と同等の1407リットル。自転車や大型貨物など、何でも積み放題だ。