米でトヨタ脅威論

自動車 ビジネス 企業動向

今年の前半6カ月間の世界での自動車販売台数で、トヨタが初めてフォードを抜き去った。米国内でも、企業リース、レンタカーなどの大口顧客を除く個人向け販売では、トヨタがクライスラーを上回っている。

また、アジア、ヨーロッパ・メーカーのライトトラック(SUVを含む)が、米国での販売シェア25%に到達したことでも、ビッグ3は警戒感を抱いている。

品質、性能では日本車とアメリカ車のギャップは埋まりつつある、と言われているが、マーケティング・コンサルタントによると、「消費者が認めるまでにはハイクオリティな車が2サイクル続けて出てくる必要がある」ということで、来年や再来年に急激にビッグ3の評判が上がることは期待できない。

この点で、20年以上も信頼という実績を積み重ねて来たトヨタ、ホンダに追い付くのは難しく、特に世界でフォードを抜き、アメリカ国内でもクライスラーを抜いたトヨタを脅威と見る意見が強まっている。

今年、米国内でのビッグ3のシェアは史上最低の73%に留まる、と予測されており、ビッグ3では来年以降の巻き返しに必死だ。

《Sachiko Hijikata, US editor》

【注目の記事】[PR]

編集部おすすめのニュース

特集