【SEMA】巨大ホイールも一般ディーラーで

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ついに、GMも動かざるを得なかった……。最近、アメリカの映画やTVの画面で、そしてLA、ニューヨークの街中で、巨大クロームホイールと超低扁のタイヤを履いたキャデラック『エスカレード』や、リンカーン『ナビゲーター』などの姿がやたら目に付く。

NBAの有名選手や、有名ラッパーの多くが、こうした系統を好み、彼らを媒体として最新トレンドが一般化していく。そして、若者層がいま一番購入したいクルマのランキング上位にも、従来は登場しなかったこうした高級フルサイズSUVや、フルサイズピックアップトラックの名前が数多くランクインするご時世になった。

23インチなど当たり前。24、25、26と、この3-4年で急激に巨大化し、28インチまで登場。当然のごとく、新規参入メーカーが相次ぎ、デザインもより過激になるばかりだ。こうした状況を、自動車メーカー側も黙って見ている訳にはいかない。

が、問題は安全性。元々の車両は当然、これほどまでのホイール巨大化を想定してシャーシやサスを基本設計されていないため、アフターマーケットの流れに一気に同調するのはリスクが大き過ぎる。しかし、新車が標準で履く17、18インチ程度では、なんとも貧相に見えてしまう。

そこで、まず動いたのが、フルサイズ系のラインアップがもっとも多いGM。GMノースアメリカのゲーリー・コーガー社長は、SEMAショーでの共同記者会見の席上、「ついに20インチをメーカーオプションとして設定しました。これはフルサイズSUVとトラックの分野では、我社が最大サイズです。走行安全性を確保するために充分な開発を行っています」と自信を漲らせた。そして、「今後、より大きなサイズの投入も考慮しています」とつけ加えた。

実はアメリカではこれまで、日本と比較して、ホイール交換やマフラー交換などの「新車カスタマイズ」が、けっして一般的ではなかった。それが最近、ジェネレーションY(20歳前後の新世代)を中心として大きく変化し始めている。フォードもクライスラーもGMを追随せざるを得ない状況だ。

《桃田健史》

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