【インターナビ渋滞予測】ドライバーをイライラさせない

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これに対して新型『オデッセイ』から採用された『インターナビ・プレミアムクラブ』の新サービスでは「渋滞は発生してから避けるのではなく、発生する前にどこで起きるか予測し、積極的に避けてしまおう」という非常にポジティブな内容となっている。

渋滞にぶつかりそうになってから新たなコースを慌てて探し出すのではなく、「渋滞が発生するかもしれませんね、だから避けて通りましょう」と積極的にドライバーへ告知することがポイントだ。ドライバーをイライラさせないという点においては非常に優れたシステムと言えるだろう。

インターナビは通信によって県外のVICS情報も取得できるため、先のようなケースでは出発前にルート上(静岡、神奈川、東京)のVICS情報を取得。神奈川や東京に散在する渋滞多発地点をマークし、進行していく段階で渋滞にぶつかる可能性が大きいときには渋滞の通過時間までも加味した上で「最も所要時間が短くなるコース」を選び、これをドライバーに知らせる。

繰り返すが、この際に示されるのは「最も短い時間で目的地に到達できるルート」であり、最短距離のルートではない。最短距離のルートを通ったとしても、クルマの通行量が減少する深夜早朝の時間帯を除いては最短時間で到達できる可能性は低い。

インターナビのサービスでは「近い道より早い道」の提示をサービス提供当初から掲げており、その「急がば回れ」精神は今回の新機能にも活かされている。渋滞予測の精度も非常に高く、出発時に示される目的地まで所要時間誤差も10〜15%程度と極小になっている。

これに加え、当然ながら従来どおりの動的リルートを使うことももちろん可能だ。過去データを用いた渋滞予測は非常に精度が高いものだが、事前の予想よりも渋滞が短い可能性はあるだろう。あるいは9月末から開始された『プレミアムメンバーズVICS』(フローティングカーシステム)によって情報が提供されることになったVICS情報未提供道路を通った方が早いかもしれないという場合には、手動操作でリルートさせることができる。

インターナビ・プレミアムクラブのサービスは徐々に魅力を増しつつあるが、現状ですべてのサービスを利用できるクルマはオデッセイだけだ。

派手さとは無縁の、言うなれば地味なサービスであるかもしれないが「クルマを走らせる」という一点においてはこれほど便利なテレマティクスサービスも他には存在しない。オデッセイだけで味わえる、誰よりも早く次に到達できる快感。それがこのサービス最大の魅力だろう。

《石田真一》

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