スズキの軽量コンパクト4輪車『Sライド』は、2輪車のパッケージをベースにした軽自動車。2輪車と4輪車の便利を融合させたコンセプトカーとなっている。
1980年代に1リットル3気筒という超小型ディーゼルを実用化、世界から注目されたダイハツが、このモーターショーで乗用車用ディーゼルエンジンの限界といえる660ccディーゼルを出品し、ふたたび話題を集めている。
環境技術というイメージの強いハイブリッドシステムだが、電気モーターは低速トルクの大きさではガソリンエンジンをはるかにしのぐ。その特性を利用してトヨタが製作した電動4WDオープンスポーツモデルが『CS&S』だ。
市販前提と言われているトヨタ『クラウン・コンセプト』には、速度表示やナイトビューの映像を投影するヘッドアップディスプレー(HUD)が搭載されている。高級車にふさわしい装備=情報機器の充実と考えたようだ。
販売が長らく低迷していた三菱自動車だが、今回のモーターショーでは元気を見せ付けた。三菱の反転攻勢のために何より必要なのは魅力的な商品だが、三菱は魅力的なコンセプトモデルと新パワーユニットの両方をモーターショーで披露、その道筋をアピールした。
トヨタ伝統の高級車、『クラウン』は99年9月にフルモデルチェンジされてからすでに4年が経過。東京モーターショー後のタイミングで次期クラウンがデビューするとみられている。トヨタブースに展示されている「クラウン」コンセプトは、参考出品の扱いではあるが、グリルとホイール以外はほぼ新型クラウンそのまま。
シトロエンのブースでは、世界に1台しかないシトロエン 『C3 エルメス』特別仕様車が展示されている。エルメスによる特別内装が施された限定車。
自動車用燃料電池開発で、ホンダ、GM、フォード、ダイムラークライスラーなどのライバルとしのぎをけずるトヨタが製作した燃料電池車(FCEV)のコンセプトカー『ファインN』。燃料電池の実用性を高めるため、二次電池による電源供給とのハイブリッドシステムを採用。政府に納入したFCEVの公道走行データがシステム開発に生かされている。
ダイハツ『Dボーン』は軽快なバギーを連想させるコンパクトオープンスポーツだが、そのスタイリッシュさはオフロードだけでなく、アーバンなオンロードでも充分楽しめる。
スバルブースの裏に設置された6台のドライビングシミュレーター。来場者は誰でも試乗OKとあって混雑が予想されるが、完成度が極めて高いシミュレーターだけに、ぜひ一度味わっておきたいところ。