トヨタ車の開発協力や受託生産で知られる関東自動車工業株式会社(神奈川県横須賀市)では、4WDの電動車椅子を開発している。今回の福祉機器展ではそのプロトタイプ『パトラ4』を公開し、来場者に試乗してもらって反応をうかがっていた。
通常の電動車椅子は後輪駆動だが、このパトラ4では後車軸からゴムベルトを介して前輪に駆動力を伝えている。安定性と安全性の向上が狙いで、左右に傾いた路面でも安定して直進することができ、砂地や凹凸のある場所での走破性も向上させている。段差乗り越え能力は80mm。
また前輪の外周にローラーを配置したことで、後輪を中心として旋回する手動車椅子なみの旋回性能を確保、15度の斜面でも安定して旋回できるという。来年5月の発売を目指して開発が進められている。