『B9スクランブラー』はフルタイム4WDと最低地上高200mmという余裕のロードクリアランスでオンロード、オフロードを問わず爽快なドライビングが楽しめる、オープン2シーターボディのコンセプトカーだ。
目玉は「SSHEV」と呼ばれるパワーユニット。最高出力101kW(140ps)を発生する水平対向4気筒SOHCエンジンと、最高出力100kWの電気モーターからなるハイブリッドシステムは、既存のハイブリッドとは考え方が異なる。
エンジンは主に発電機を回して充電するために用い、駆動は基本的に電気モーターで行う。モーターの効率が落ちる80km/h以上の高速域や高負荷域では、エンジンは発電だけでなく、直接駆動にも用いられるというものだ。スバルとNECの共同開発により、リチウムイオン電池の高性能化にめどがついたことで、開発に乗り出したという。
ドライビングの爽快さだけでなく、ステレオCCDカメラ、ミリ波レーダーなどの各種センサーを使用して、ふらつき、タイヤのグリップ、車線維持、後・側方監視などを行う運転支援システムADAを搭載するなど、ドライビングの未来技術の提案も盛り込まれている。