マツダと米フォード・モーターは14日、タイの合弁生産拠点「オートアライアンス・タイランド」(AAT)に、今後3年間で5億USドルの追加投資を行う、と発表した。新たな投資によって生産機種を追加するほか、生産能力を現在の年間13万5000台から同20万台へと引き上げる。
タイを訪問している米フォードのフォード会長が、タクシン首相との会談で明らかにした。AATは1995年にマツダとフォードで5億ドルを投資して設立した、1トンピックアップトラックの生産拠点。設立直後の97年には、タイ通貨危機の勃発で存続が危ぶまれたが、海外への輸出などにより、危機を回避した。
現在は、タイ国内向けのほか、欧州・南アフリカ・オーストラリア・ニュージーランド・アジア各国など130カ国以上に輸出し、累計生産台数は30万台を超えている。今回の追加投資により、生産設備の改善・増強、技術開発の強化を行う。