ロールオーバーの可能性はどうやって探る?

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アメリカではNHTSAがいよいよ本格的なロールオーバー(横転)の危険性についてのガイドラインとテストを導入する。これまでのクラッシュテストなどと同様に、独自の基準に基づいてテストを行い、その結果が5段階に格付けされるわけで、自動車メーカーは戦々兢々の状態だ。

このロールオーバーテストだが、当初は数学的な計算に基づいて判断される、と言われていた。つまり車高と重心などを数字で割り出し、ロールオーバーの確立を計算する、というもの。これと、実際のロードテストの結果を組み合わせたものが格付けのデータとなる。

ただし、このロードテストに関してはNHTSA内部でまだ完全には決定されていないと言う。現在2つの方法に絞り込まれ、どちらを最終的に選ぶかの段階だ。

NHTSAでは、クルマの安全度を星5つで表わす、という現在の基準に手は加えないものの、将来ロールオーバーに関しては数値的なものとテスト結果を組み合わせることになるという。またスタビリティコントロールなどの装備の有無も、これに加味される。

しかし特にSUVのロールオーバーに関しては過去に裁判沙汰になったこともあり、客観的な評価を下すことにはなお疑問の声が残っている。

《Sachiko Hijikata, US editor》

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